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◇一般毒性
半数致死濃度は感受性の最も高い雄モルモットで600ng/kg、感受性が最 も低いとされる雌ハムスターで5,000,000ng/kgである。人や実験動物で観察された症状には、体重減少(消耗性症候群)、胸腺萎縮、肝臓代謝障害、心筋障害、性ホルモンや甲状腺ホルモン代謝並びにコレステロール等脂質代謝への影響、ざ瘡(にきび)、中枢神経系障害等があります。
◇発がん性
実験動物を用いた長期暴露実験においては、ラット、マウス及びハムスター等で肝細胞がん、肺の扁平上皮がんの増加等、2,3,7,8-四塩化ジベンゾパラジオキシン(2,3,7,8-Tetrachlorodibenzo-p-dioxin、2,3,7,8-TCDD)及び類縁化合物の発がん性が示されています。職業暴露者、事故の被災者、ベトナム戦争の枯葉作戦の退役軍人に関する疫学的調査からは、高濃度暴露を受けた人の集団において広範な部位にがんを発生させる可能性を持つ物質であることも示唆されています。しかし、これらの疫学データにおける暴露評価には不確実な点が多く残されています。
◇生殖及び催奇毒性
実験動物に対する2,3,7,8-TCDDの毒性は、母体よりも胚や胎児の段階で強く現れます。代表的な催奇形性としてマウスに口蓋裂、水腎症が認められています。また、ダイキシン類は、ラット等において妊娠率の低下、出生仔の低体重及び性周期に影響を与え、アカゲザルでは子宮内膜症を惹起させます。人における生殖、発生への影響は、台湾油症(PCDFが混入)で子供の成長遅延、知力の不足等が認められています。また、ベトナム戦争退役軍人の枯葉剤暴露とその子供の二分脊椎のリスク増加との関連が知られています。
◇免疫毒性
マウスへの投与実験から、2,3,7,8-TCDDは未熟な胸腺細胞の減少を伴う胸腺の萎縮を生じさせることが観察されています。また、抗体産生を抑制させ、リンパ球の変動を生じさせることが示唆されています。人における免疫系への影響は、知見が不十分で統一的な結論を導き出すまでに至っていません。
ダイオキシン類の毒性は、実験動物で多くの影響・毒性が示唆され、人に対する影響も知見は少ないが、報告されつつある |
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